アトピー完治への道 | アトピーは治してナンボ

アトピーは治してナンボ 完治を目指して何が悪い?

「アトピーになったことを心から感謝しています。」
アトピーの体験談にこんなコメントが載っていた。でも、私にはこの感覚がない。
「アトピーなんてなるんじゃなかった。」これが私の本音だ。

■心に残るメール

アトピーが治って何が嬉しいかといえば、やっぱり「痒み」が消えたことですね。
何だかんだ言っても、すべてはこの「痒み」から始まったのですから・・・。

咳やクシャミには無神経な私が、虫に刺されて掻いている息子の姿にはどうしようもなく
神経質になってしまうのですが、おそらくこの癖、一生治んないと思います。
「掻く」という行為に対して無意識に反応してしまうのです。

「痒み」のない生活を送ることは長い間、私の悲願でした。

「アトピーを治したい!」
そんな風に思っている人が、この国には驚くほどたくさんいます。

そしてメルマガを配信していると、毎日、多くのメールが着きます。
と言うかメールが来ない日は無いのですが、そんな中、今も心に残るメールのやり取りがありました。

■アトピーは治してナンボ

あれは2003年の夏。
30代半ばの女性からのメールでした。

彼女は重症のアトピー患者で全国の病院を渡り歩き、入退院を繰り返していました。
僅かな希望と絶望の間をさまよい、彼女はたったひとりでアトピーと戦っていたのです。
定職に就けず派遣で食い繋ぎながら、まとまったお金ができるとすべてをアトピーに
つぎ込んでいました。

彼女からのメールはほぼ毎日。
そこには、彼女が歩んできた人生が綴られていました。
恋愛、仕事、家族・・・・・。彼女がアトピーのために失ったものは大きかったようです。
その一方、医療機関に対する不信感は凄かった・・・。

確かに感情的な部分もありました。でも彼女の言い分には筋の通っていることが多く、
私自身、共感できる点も多かったのです。

「その通りだ・・・」
彼女のメールを読みながら、私は相槌を打っていました。
男女の違いはあれ、彼女と私は性格的にも共通点が多かったようです。

それは極端なくらい、物事を「善」と「悪」のどちらかで判断する傾向が強いこと。
物事に白黒を付けず、グレーのままにしておくことが苦手な性格だったのです。
そして「損得勘定」に疎いこと。
この点でも私達には共通点がありました。

ある日、メールの中で彼女の医療機関に対する不満が爆発しました。
それはもう、今までのタガが完全に外れたような勢いでした。

アトピーが治らない理由を彼女の性格であるかのように言われたことへの不満でした。
「あの医者の発言は間違っている!」「私のアトピーは性格とは関係ない!」
この時、私も過去に同じような経験があったことを思い出していました。

しかしこの時、私は自分の感情を押し殺し、敢えて俗物的なコメントを残しました。
医療機関との付き合い方は「善悪」ではなく「損得」を前提にした方が良いと・・・。
アトピーを治すために、医療機関は上手に利用するのだと・・・。

すると、彼女からのメールがピタッと途絶えました。

「気に障ったのかな?」
その後も、彼女からメールが来ることはありませんでした。
それでも、不思議と後悔はありませんでした。

ところが、2006年の9月。
彼女から3年ぶりのメールが届いたのです。
私自身、思い入れがあったせいもあり、彼女の名前はよく憶えていました。
少し緊張しながらメールを開いてみると、そこにはこんな風に記されていました。

「飛鳥さん、私の人生に奇跡が起きました!」
「私の体からアトピーが消えたのです!」「アトピーなんてもうこりごりですね。」

彼女はオーストラリアに住んでいるとのこと。
アトピーは消え、1歳になる娘さんとご主人に囲まれて幸せな生活を過ごしているとのこと。
そしてメールの最後は、こんな風に締めくくられていました。

「善悪に拘らなくなると、気持ちが凄く楽になります!」
「それに子育ては善悪だけではできませんから。」
「ありがとう。飛鳥さん」

私は、彼女に逢ったことありません。
また彼女がどうしてアトピーを治したのか、その件も最後までよく分かりませんでした。
でも、「もうそんなことどうでもいいや!」って思いました。
それより何かが通じたようで、そのことが少しだけ嬉しかったのです。

医療機関に対するアトピー患者の不信感はその背景にステロイドの問題が潜んでいる
ケースが圧倒的に多いですね。 でも医療機関に対して過度の不信感を抱くのはできる
限り避けた方が良いって思うんです。

それは医療機関のあり方を善悪の基準だけで計ると、自分がしんどくなるからです。

そんな、「善悪」の感情なんてどうでもいい。
それより元気で、より良く生きてゆくことの方がずっと大切って思います。
アトピーで苦しむくらいなら、もっと他のことに目を向けている方が人生は有意義。

結局、アトピーは治してナンボ。

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