アトピー完治への道 | リバウンドと好転反応

リバウンドと好転反応

「症状は一時的に悪化します。でもそれは好転反応だから大丈夫。」
これは危険な誘いだ。一時的な症状の悪化と好転反応は別物なのだ。

■好転反応のワナ

民間療法で新たな療法に取組むと、症状が悪化するケースってよくありました。
こんな場合、指導者が決まって使う言葉がありました。

それは、「好転反応」です。
「これは好転反応だから心配ない。」
「ステロイドの悪い毒が出尽くしたら治る。頑張れ!」

そんな励ましに応えるため、我慢、我慢の毎日を過していました。
「好転反応」が過ぎた後、キレイな肌に出会えることを信じて・・・

でも結局、「好転反応」なんてものはなかった。
だって症状が悪化したらそのまま。好転なんてしなかったから。

ちなみに好転反応の考え方は、漢方薬の「瞑眩」に似ています。
「瞑眩」とは、漢方薬の処方は合っていても一時的に症状が悪化するもので、
慢性病など体に固定された症状が薬によって動き始める際に起こる現象です。
でもアトピーの場合、好転反応なんてものは「無い」と思っていた方が無難でしょう。

■ステロイドの悪い毒が出尽くしたら治る?


それから、「ステロイドの悪い毒が出尽くしたら」と言う表現。
この場合、「ステロイドの悪い毒」とは具体的に何を意味するのでしょう?
私自身、リバウンド時に体から流れ出す体液を「ステロイドの悪い毒」と思い込んで
いましたが、あれはとんでもない間違いでした。

だって、体液の正体は単なるタンパク質ですから。毒ではありません。

この点は、特にしっかり抑えておきたいですね。
何故ならひと昔前、悪徳民間療法の手口はすべてここからスタートしていたからです。
つまり、「諸悪の根源ステロイド VS  正義の味方の新療法」と言う構図です。

「ステロイドの役割と限界」なーんて冷静な情報は一切流さない。
とにかく、「ステロイドは悪魔の薬」と言う極端な情報だけを一方的に流す。

実際、当時はステロイドを悪者、新種の療法をヒーローにすれば視聴率も上がりました。
1992年、 テレビ朝日のニュースステーションの報道がピークかな?
ところがこれが原因で多くの犠牲者が出た事実を、多くのマスコミは報道していません。
あれだけ大騒ぎしたのに・・・

あの時代、アトピー患者の大半は「ステロイド」で頭の中が真っ白になった筈。
あれだけステロイドの恐ろしさを煽られれば、誰だって「怖い!」と思うのは当然でしょう。
事実、皮膚科不信に陥った患者の多くが民間療法の唱える「脱ステロイド療法」に走り、
アトピー治療における混乱期の犠牲者となったのですから。
そして、 この流れは現在も尾を引いています。

■深刻なのはステロイドの被害よりもリバウンド被害

リバウンドによる被害は本当に深刻です。
今もメルマガ読者から沢山のメールが届きます。

「子供が不登校になりました」「寝たきり状態が続いています」
「アトピー性白内障で手術をしました」「失恋しました」

そこには悲しい現実があります。
どうしてこんな悲劇が続くのでしょう?

はっきりいえることはステロイドによる被害より、リバウンドによる被害の方が深刻いう事実。
この事実を把握せず、「一緒に頑張ろう!」と安易にステロイド断ちを薦めるのはあまりにも
無責任でしょう。

ステロイドは使用していた期間や種類、塗り方にもよりますが、いずれにせよ一気に中止した
瞬間からリバウンドのリスクを背負うことになります。そして、このリスクはステロイドが
「奇跡の薬」とか「悪魔の薬」とか言ってる次元の話ではないのです。

感染症によるリスクまで考えれば、それはもう本当に自爆行為でしょう。
ここには、最初から「当たりくじ」は入っていないのですから。

■あなたの知識はどの程度?

ステロイドを離脱するには最低限、以下の知識は必要でしょう。

現在使用しているステロイドの名前とランクは?
どのランクのステロイドでコントロール可能なのか?
どのタイミングでステロイドのランクを下げるのか?
どのタイミングでステロイドの使用頻度を下げるのか?
ステロイドを使用しない間、何で代用するのか?(何で補うのか?)

ステロイドをきちんと離脱するなら、この程度の知識は必要です。

一気にステロイドを抜く療法は一見克服までのシナリオが描けているようで、
実態は単にステロイドを抜くだけのケースが大半。これではダメです。
少なくとも、「ステロイドの役割と限界」くらいはしっかり把握しておかないと。

→「ステロイドの役割と限界」へ

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