以前、誰かにアトピーを語る時、そこにはいつも控えめな自分がいた。

 

もっと正直に・・・

もっと素直に・・・

 

と思いながらも、ついつい控えめな表現をする自分がいた。

 

控えめな表現。

それは具体的に言うと、『治る』という言葉。

 

アトピーの人に面と向かって、『治るよ』と言うのはかなりの勇気がいる。

 

思い返せば自分がアトピーだった時、

医者は決して、私に対して『治る』と言う言葉は使わなかった。

 

恐らく、今もこの状況は変わっていないのではないか。

 

『アトピーは治ります』

 

アトピーの人に対して、簡単に、また無責任に使える言葉ではない。

そこには、アトピーと言う病気を知り尽くした人間にしか理解できない言葉の重みがあるからだ。

 

それでも今、私はアトピーの人に対してこう言う。

 

アトピーは自分で治せる病気ですよ。と。

 

力まず、ごく自然体にそう言い切れる。

 

それは簡単に言うと、毎朝会社に通勤するのと同じレベルの話なのだ。

 

7時発の電車に乗って、7時20分にA駅到着。

A駅から7時25分発のC方面行の電車に乗り換え、7時40分にB駅に到着。

B駅から歩いて10分で会社に到着。

 

これくらい先が見えている。

 

逆に言うと、これくらい先が見えていないと、とてもじゃないが『治る』なんて

言葉は安易に使えない。

 

医学的な根拠?

 

ない。そんなものはない。自分の経験だから。

強いて言うなら、実際に治したことがある人なら判る。と言うこと。

 

でも、アトピーを確実に治すには、ゴールまでの道のり(シナリオ)が見えているか

いないかでは大違いだと思う。

 

アトピーを治す場合、治すための条件をひとつひとつ愚直に積み上げていくのが結局、

一番賢明なやり方なのだろう・・・