新しい年が明けた。
今年は、どんな年になるのだろう・・
20代から30代にかけて、新年を迎える度、いつもこんな風に思っていた。
「今年こそアトピーを治す!」
私が、アトピーだったのはおよそ18年間。
具体的には高校入学から33歳までの期間だが、症状が顔に出てからと言うもの、私は次第に『いつもアトピーのことばかり考えている人』になっていった。
症状が顔に出て以来、私は外出することが億劫になった。
そんな筈はないのだが、いつも誰かに顔をジロジロと見られている気がした。
そんな毎日が続く中、
私は、徐々にではあるが『いのちの輝き』を無くしていった。
ひどく心が萎え、何かをする勇気も消失しかけている自分に、ふと気付いたのだ。
その後、アトピーは完治した。
紆余曲折を経て、もがき苦しみながら、とにかくアトピーとサヨナラした。
そして40歳の時、自己の克服体験をHPで公表した。
このHPをきっかけに、かっての自分同様、死にもの狂いでアトピーを治そうと必至に戦っている人達と出会うことになる。
人と人の出逢いは、常にお互いの人生を変容する可能性を秘めている。
真実の愛は、理解から生まれるのかもしれない。
私がそう感じるようになったのも、様々な読者の方との出逢いから。
苦しみ、困難・・・
人は皆、苦しみや悩み、困難を抱えながら生きている。
相手を理解しようとする過程から生まれる優しさや思いやり。
この優しさや思いやりには、ある種のエネルギーを伴っている。
しかもこのエネルギーは、アレが欲しい、コレも欲しい時に生じるエネルギーとは性質が違う。ギラギラしたものがなく、どこまでも穏やかで平静なのだ。
そして驚くのは、このエネルギーには『いのちの輝き』が宿っていることだ。
かってアトピーで『いのちの輝き』を失いかけた自分が今、アトピーの方との出逢いの中で、再び『いのちの輝き』を感じさせて頂いている。
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